ストーリーで学ぶ自律神経失調症

30代女性、会社員のAさん。夫と二人の子どもと4人暮らし。

 最近、朝が憂鬱である。もともと夜更かしをしやすいので朝は苦手だが、最近では目が覚めた瞬間からだるくて体が重い。ようやく起きても、心臓がどきどきして息苦しくなることもあって、家族の食事の用意や洗濯、保育園の準備などが思うように進まない。今では朝ごはんは全員シリアルかパンですませてもらい、掃除に至っては手がつかずに部屋は散らかり放題である。

 第二子の産休が明けて職場復帰し、もうすぐ1年になる。先月から配置換えで、10数年勤めた事務方から慣れない営業に移ったばかりであるが、元来、真面目だけが取り柄であるし、地道にやるしかないと思っている。第二子の妊娠が判明した時は35歳で、高齢出産となるため体調を心配した義実家からは退職も促されて閉口したが、仕事は嫌いではないし、子どもが2人になることでますます物入りになるため、退職するつもりはなく、義実家には夫からやんわりと言ってもらった。

 とはいえ、長男を抱えて産休に入る前までは、思い出したくもない大変な日々だった。長男が保育園に慣れず、すぐに熱も出たため頻繁に呼び出され、独身の上司からは早退するたびに嫌な顔をされることに加え、お腹の子も切迫ぎみで、あと少しで入院する数値であり、気は休まらず、心配性の性格と相まって、身が削られる思いだった。

 思い返せば、長男を産んだ後からだるさを感じるようになっていた。それだけでなく、心臓がどきどきして胸が苦しくなることも度々で、疲れがたまっていると思っていたが、寝ても休んでも消えることはなかった。しっかり食べて元気にならねばと思っても、喉がつかえる感じで食欲もさほどわかなかった。そもそも育児と家事と仕事をしながら、休養する時間など限られているし、みんなこんなものだと思っていた。家に帰っても、休む間もなく食事、風呂、寝かしつけで精一杯で、夫から「部屋がゴミ屋敷だぞ。」と言われたが、「だったらあなたが片付けてよ!」と言い返した途端、イライラが止まらなくなり、「体がしんどいのに、どうして私ばっかりに要求するの!」と泣き叫んでしまうこともあった。

 そうした状態が続いたある日の夜、夫が「お前、うつ病じゃないか?」と心配そうに聞いてきた。「そんなわけないじゃない。」と笑って返したが、冷静に振り返ると、確かにだるくてやる気が起きない時は多く、イライラも頻繁だった。しかし、気分の落ち込みはそこまで激しくなく、それよりも、心臓のどきどきや息苦しさに加え、気がつけば1か月以上下痢が続いていたり、頭痛も続いているなどと、体の不調がいくつもあることに気がついた。自分の事は後回しにしがちで、そのうち良くなるだろう、病院に行くほどじゃないと思っていてが、こうした不調はもう1年以上続いていた。夫に話すと、念のために病院に行った方がいいと促され、急に心配になってすぐにかかりつけの内科に行くことにした。

 近所の内科では、整腸剤を出されてストレス発散をするようにと言われただけだった。ホッとした反面、腑に落ちない気持ちもあったが、薬を飲みながら2か月くらい様子をみていた。しかし、体の不調もだるさイライラも改善されず、かえって腰痛などの不調が増え、会社を休む日もあった。このままではいずれ仕事を辞めるようになるし、家事もろくにできなくなってしまうと危機感が募り、かかりつけ医に紹介状を書いてもらい、詳しく検査ができる大学病院へ行くことにした。

 そこで血液検査からMRI、心電図等の検査をくまなく行ったが、貧血気味ではあった他に異常は見つからなかった。では一体、この不調何なのだと呆然とする私に、医師が思いがけない言葉を言った。

自律神経失調症の可能性があります。」

こうして私の体に起きていることがようやく分かったのだった。

 

自律神経失調症によくある症状

<体の症状>

 全身がだるい。

 頭が痛い。

 めまい、立ちくらみ、動悸がする。

 下痢や便秘をしている。

 胸焼けや胃がムカムカして、食欲がない。

 手足が冷える。

 生理不順、月経痛がひどい。

 肩がこる。

 背中や腰が痛い。

 のぼせたり、汗をかきやすい。

 上記以外でも、体に何らかの不調を感じる。

<心の症状>

 イライラしやすい。

 不安になりやすい。

 やる気が起きない。

 仕事や家事に集中できない。

 人と会うのが面倒である。

□ 家や職場でストレスを感じることが多い。

 

このような症状が複数出て来たときは要注意。症状により日常生活に困難を感じる場合は自己判断せずに病院への受診をおすすめします。 

 

brain-care.jp

 

症状が軽いうちなら、こんなストレス解消グッズも効果があるかもしれません。

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