ストーリーで学ぶうつ病

本日の「ストーリーで学ぶ」シリーズはうつ病です。こんな経験ありませんか?

 

うつ病を経験した主婦

私はうつ病を患ったことがあります。その経験をお話しします。

なかなか眠れない、すぐ目が覚めてしまう、明け方に目が覚める、目が覚めると頭が痛い、体が重いなどが3ヵ月くらい続きました。

そんな時に主人の付き添いでかかりつけの病院へ行ったので主治医に症状を話してみたところ心身症だと診断されました。睡眠薬と軽い精神安定剤を処方してもらい2週間服用しました。夜も眠れるようになり沈みがちだった気分も戻り心身症は治ったのだと思いました。

 

それから1ヵ月くらいが過ぎたころ、みぞおち付近に痛みを感じるようになりました。胃薬を飲んで様子をみていましたが良くなる気配はなく、また眠れない日が続くようになり突然涙が溢れてくるようになりました。

 

精神科での診断は重度のうつ病抗うつ剤と日中の精神安定剤、睡眠前の精神安定剤睡眠薬、吐き気止めなどが処方されました。抗うつ剤に慣れるまでは吐き気が酷く倦怠感もありました。

1ヵ月くらい経つと抗うつ剤に慣れてきて、通院も2週間に1回になりました。特別な治療はなく、カウンセリングと投薬治療です。

 

抗うつ剤は症状が落ち着いてくると服用量が減ります。ですが途中から減らなくなりました。症状がまた戻ることがあったからです。それでもようやく抗うつ剤の量が減ったと思ったら、今度は減薬の副作用でまた体調が悪くなり薬の量が増えることもありました。副作用と闘いながら減薬を続けて、ようやく薬を断つことができるようになった時に、今度は離脱症状が出てしまいました。手の震えや足の震え、恐怖感、不眠、頭痛などが半年くらい続きました。

 

うつ病は薬を断つことが大変で治すのが難しくなるのだと感じました。薬の副作用に負けてしまうことがあります。うつ病の薬を服用している期間が長いと離脱症状が酷く出ます。私は5年間服用していたので減薬から離脱まで2年かかりました。

 

やっぱり最初に診断された心身症の時にしっかり治すべきだったと思います。眠れない日が続いた時に体からのサインだと気がつけば早い時点で治すことができました。うつ病になったとしても7年もかからずに治せたと思います。

体からのサインは見逃してはいけません。

 

院長のコメント

比較的よくあるケースのうつ病の経過です。このケースでははじめ、心身症と言われてますが、特に初期の頃はうつ病との鑑別は難しい場合が多いですね。結局、うつ病と診断されて抗うつ薬が処方されたわけですが、初めから抗うつ薬を投与するかどうかは微妙なところでしょう。抗うつ剤と日中の精神安定剤、睡眠前の精神安定剤睡眠薬、吐き気止めという処方は一般鉄器な内容ですが、ちょっと種類が多いですかね。飲み初めに吐き気が出る抗うつ薬SSRIという新しいタイプの(といっても初めて販売が始まってから随分経ちますが)抗うつ薬です。便秘や口渇などの従来の抗うつ薬にあった副作用が少ない半面、飲み初めに気持ち悪さや下痢などの消化器症状が出やすい薬です。もともと胃痛などの症状がある人なら、スルピリドという胃潰瘍にも効く抗うつ薬でもよかったかも。

抗うつ薬はやめられますが、一般的にうつ病の方が薬をやめると再発率が高くなると言われています。もし薬をやめたいのであれば、ストレスの原因を減らし、生活習慣を見直し、脳の働きを維持するための栄養を十分に取るなどの対策が不可欠です。

当院では薬の減薬も行なっていますので、ご相談ください。また、いかに薬を使わずに症状を治すかというセミナーも行なってます。次のセミナーは3/31(金)18時〜19時。参加お待ちしております。

できるだけ薬に頼らず治したい!「自律神経失調症」栄養療法セミナー

 

 

うつ病セルフチェック

以下のような症状が複数当てはまる人は、うつ病の可能性があります。チェックが5つ以上ある場合は、医療機関への相談をおすすめします。

 

食欲が減った・体重が著しく減った

寝られない・すぐ目が覚める・朝方目が覚める

頭痛・腹痛・嘔吐が頻繁にある

今までできていたことができなくなった

やる気が起きない・集中できない

意味もなく泣く

ドキドキする・息苦しくなる

朝は調子が悪い、気力がない

音楽や騒音が気になる

テレビを見ても楽しくない

自分の存在を否定する・死にたくなる