ストーリーで学ぶ自律神経失調症(2)

様々な症状が起こる自律神経失調症。今回も別のエピソードで自律神経失調症を学んで見ましょう。

 

32歳で自律神経失調症を発症

私が自律神経失調症になったのは32歳の時でした。

きっかけは5年ほど働いていた営業部から、営業企画部に部署移動した事だったのだと思います。

同じ営業部の同僚からは「すごい」「応援するよ」「やりがいのある仕事だね」と言われ、

自分でも会社に評価してもらった事が嬉しく、その期待に応えたいと、全力で仕事に取り組みました

 

営業企画部に移動してからは、慣れない仕事という事もあって残業が増え新たな人間関係にも神経を尖らせ、常に疲労とストレスを感じる毎日が続きました。

残業で帰宅が遅くなるにつれて、夕飯の時間や内容もつい不規則

朝起きても体がだるく、疲れがとれない。

4月に部署移動して、2ヶ月程たった頃から、朝、仕事に行く準備をしていると、冷汗が出て心臓がものすごくドキドキするようになりましたが、10分程で落ち着くので、きっと疲れと緊張のせいだと思い、そのままにしていました。

 

そんなある日、寝ている時、激しい頭痛で飛び起きました。

とりあえず頭痛薬を飲んだけど、あまり効果はありませんでした。

その日以来、夜になると毎日のように頭痛がするようになり、そのせいで眠りは浅くなり、疲れは溜まる一方。

出社前の冷汗、動悸も続いていて、なにか深刻な病気なのではないかと不安になり、総合病院の内科を受診したのは6月の終わりでした。

脳のCT検査、脳のMRI検査、血液検査、で異常なしでした。

動悸についても心電図検査を受けたのですが、こちらも異常なし。

ほっとすると同時に、ではなぜ?と新たな不安が生まれます。

 

検査で異常がなかったため、内科の先生から「自律神経の乱れによる自律神経失調症かも」と言われ「心療内科」を紹介されたけど、まさか自分がという気持ちが強く、行く気にはなれませんでした。

インターネットで「自律神経失調症」について調べると、自分に当てはまる事が多く、ますます不安になりましたが、心療内科はちょっと

ようは自律神経の乱れを改善すれば良いのだからと、規則正しい生活を心がけ、食事もきちんと3食とるようにしてみても、頭痛、発汗、動悸は治まらないし、夜は眠れないままでした。

 

この状態が職場の人や友人、実家の両親にばれたらなんて言われるのか?どう思われるのか?

こわくて誰にも相談できませんでした。

仕事中もだるくて、ボーとしてしまい、些細なミスが多くなり、そんな自分に自己嫌悪。

7月頭には、仕事中に激しい腹痛に襲われ、トイレに駆け込み、吐いてしまいました。

さすがにこれはだめだと思い、心療内科へ行く事を決意しました。

 

心療内科の先生は話を丁寧に聞いてくれ、

自律神経失調症って、がんばり過ぎて、体が悲鳴をあげている状態なんですよ」

と、暖かい言葉をかけてくれました。

薬は色々あるけど、まずは夜、眠れるようにと、睡眠薬を処方してくれました。

薬が合っていたのか、その後、夜眠れるようになり、激しい頭痛で目を覚ます事が減りました。

今は無理のない範囲で規則正しい生活を心がけ、心療内科にも定期的に通っています。

出社前の冷汗、動悸は相変わらずだし、頭痛や腹痛の症状が出る事もありますが、落ち着いて対応できるようになりました。

今だから言える事ですが、こんなに楽になるのなら、もっと早く勇気を出して、心療内科に行けば良かったと思います。

 

コメント

部署移動で調子を崩すパターンは本当に多いです。その異動がたとえ希望にあったものであっても、環境の変化は心身にとってストレスになりえます。産業医をしていた経験から言えば、異動のあとはいきなり100%の働きを求めず、少しずつ慣らしていってほしいのですが・・・。ここで手を抜けない真面目で責任感の強い人ほどギリギリまで頑張ってしまうのですね。

そして、残業のために生活が不規則になり、体内のリズムが狂い、自律神経の働きが乱れ始めます。

 GWが終わり、気温も急に上がって自律神経が乱れやすい季節です。上記のような症状が現れてきたら要注意。ひどくなる前に当院へご相談ください。

 

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