慢性疲労に効く漢方

当院には、なかなか疲れが取れなくて困っている方がたくさん来院されています。その原因はうつ病適応障害・副腎疲労・栄養不足・感染症甲状腺機能低下症など様々あるのですが、漢方薬は副作用が少なく、よく症状を見極めれば有効な場合が多いのでしばしば処方しています。

 

なかでもよく使うのはこちら。

 

補中益気湯:気分の落ち込みや不安が少なく、疲労感や倦怠感が前面に出ている人におすすめの漢方。補中益気湯が合う典型的なタイプは、仕事で慢性的にストレスがかかっていて、土日休日関係なく疲労困憊しているビジネスパーソン。交感神経も副交感神経も十分に働いていないようなイメージの人です。成分:オウギ、トウキ、サイコ、ニンジン、ソウジュツ、タイソウ、チンピ、カンゾウ、ショウマ、ショウキョウ。

 

十全大補湯補中益気湯の効果が今一つの時に試してみるとよい漢方です。成分:オウギ、ケイヒ、ジオウ、シャクヤク、ソウジュツ、センキュウ、トウキ、ニンジン、ブクリョウ、カンゾウ

 

六君子湯:食欲のなさ、胃腸症状があって食事を十分摂取できない時に処方します。とにかく食事がとれないと慢性疲労は改善しません。食べられるようになってくると、疲労感が改善してきます。成分:ニンジン、ハンゲ、ブクリョウ、ソウジュツ、タイソウ、チンピ、カンゾウ、ショウキョウ。

 

半夏厚朴湯:不安が強く、喉のつかえがあって細かいところが気になるような性格の人。交感神経が常に高ぶっているようなタイプによく効く漢方です。こういう時の喉のつかえや違和感は、漢方の世界では「梅核気」といいます。パニック障害にもよく処方される漢方です。成分:ハンゲ、ソヨウ、ブクリョウ、ショウキョウ、コウブク。

 

漢方は食前・または空腹時に飲むのが効果的です。ほとんどの漢方は顆粒ですが、物によっては錠剤もありますのでご相談ください。上記の中では半夏厚朴湯は錠剤があります。漢方薬の独特な匂いや味が苦手な人もいますが、一度はぜひお試しください。

 

ただし、漢方だけ飲んでいても、ストレスの多い状況が変わらなかったり、乱れた生活をしていてはなかなか良くなりません。

慢性疲労の症状に対して大事なことは、できるだけストレスの原因を明らかにしてできるだけそれを減らす、しっかり休養すること、規則正しい生活をすること、タンパク質・ビタミンB、ビタミンC、マグネシウムなどの栄養素をきちんと補給することです。マインドフルネスなどの瞑想を1日数分でも良いので行い、頭を積極的に休めるのも効果的です。

 

以外と見落としがちなのは環境要因。長く過ごしている場所の気温や湿度、騒音や匂い、カビやホコリなど、人体に悪影響を及ぼすような要因がないかどうかもチェックしてみることもお勧めします。

 

 

brain-care.jp