漢方の考え方による体質分類

 漢方の体質タイプは大きく分けると体の不調が「」に現れるタイプである気虚タイプ・気滞タイプ・気逆タイプ、「」に現れるタイプである血虚タイプ・瘀血タイプ、「」に現れるタイプの津液不足タイプ・湿タイプ・水滞タイプの9つに分かれます。

  

「気・血・水」の働き

①気の働き

・成長を促し、五臓六腑を働かせる

・体を温める

・血・水を巡らせ、過度の流出を防ぐ

・体表を保護し、病気の侵入を防ぐ

 

②血の働き

・内臓赤く機関、組織に栄養分を与え、潤す

・気とともに人が精神活動を行う基礎となる物質。意識や精神を明瞭にする働きがある

 

③水の働き

・内臓や各器官を循環して、潤す

・関節をなめらかに動かし、皮膚に潤いを与える

・汗、鼻水、涙、唾液などを作り出す

・脳や脊髄を潤す

 

漢方によるタイプ分け

1、気虚タイプ

・生命エネルギーである「気」の量が不足しているタイプです。

・元気がない、体力がない、だるそうにしているなどが特徴です。

・胃腸が弱くてしっかりと栄養が摂れなかったり、ストレスで精神的に消耗したり生活の不摂生や過労、慢性の病気などが原因と考えられます。

 

2、気滞タイプ

・「気」の流れが滞る(停滞)するタイプです。

・真面目な人に多く、不安感があり、独り言をつぶやいたり、胸からのどあたりにかけてつまったようなモヤモヤとした感覚があるのが特徴です。

・過度のストレスなど精神的原因や冷え、湿気なども原因と考えられます。

 

3、気逆タイプ

・本来、お腹のあたりにある「気」が頭に向かって突き上げているタイプです。。

・イライラして怒りやすく、落ち着かない、眠れない、上半身(とくに顔や頭)に熱感があり、のぼせやすい、動悸があるなどが特徴です。

・過度のストレスや、食生活の乱れなどが原因と考えられます。

 

4、血虚タイプ

・「血」の量が不足して、その働きが低下しているタイプです。

・女性に多く、体力がない、顔が青白い、貧血を起こしやすい、寒がりなどが特徴です。

・胃腸が弱く栄養が十分に摂取出来ない、冷えが強い、女性の場合は月経出血が多い、瘀血がひどく血の栄養機能が低下しているなどが原因と考えられます。

 

5、瘀血タイプ

・血流が悪く、滞りが起き、活性を失って血の質が悪くなっているタイプです。

・女性に多く、吹き出物が出やすい、足元が冷えやすいのに頭がのぼせる、あざができやすい、月経の時に頭痛やイライラの不調が起こりやすいなどが特徴です。

 

6、出血タイプ

・月経方や出血性の疾患などで出血が起きているタイプです。

・顔色が悪い、肌の張りやつやがないなど、血虚と同じような症状が特徴です。

・痔の出血がある、事故やけが、手術で血を多く失った、女性の場合は月経過多や不正出血などが原因となります。

 

7、津液不足タイプ

・体内の「津液(汗や涙、粘液、リンパ液などの水分)」が不足しているタイプです。

・髪がパサついたり、乾燥肌、乾燥性の湿疹、呼吸器系が乾燥して口が乾き、声がれやのどカゼをひきやすいなどの特徴があります。

・水分を摂らない、汗をかく、激しい嘔吐や下痢などが原因と考えられます。

 

8、湿タイプ

・体の表面や筋肉・関節、胃腸内にガス状の湿気が溜まるタイプ。お腹の張りなど胃腸に現れるタイプと筋肉のだるさなど体表に現れるタイプがあります。

・湿度の高い環境、水分を摂りすぎる、冷たい飲み物を好む、食事の不摂生などが原因と考えられます。

 

9、水滞タイプ

・体に余分な水分が溜まっているタイプです。

・口が乾いて尿が出にくい、むくみ、めまい、吐き気、下痢、夜のトイレが近い、冷えやすい、胃にポチャポチャと水が溜まっているなどの特徴があります。

・体質的に水分の代謝が良くない、腎臓の不調、冷えなどが原因と考えられます。

 

 当院スタッフより

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